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『シーソルト&ペーパー』
難易度 :
重さ :
デザイン :
リプレイ性:
言語依存 :
総評 :
※筆者の主観が含まれます。実際に遊ぶことをオススメします。
目次を確認して、気になるところから読もう!
概要
商品情報
タイトル(Title) | シーソルト&ペーパー(Sea Salt & Paper) |
プレイ人数(Players) | 2〜4人 |
プレイ時間(Playing Time) | 約30分 |
対象年齢(Age) | 8歳以上 |
ゲームデザイン(Designer) | Bruno Cathala, Théo Rivière |
アートワーク(Artist) | Lucien Derainne, Pierre-Yves Gallard |
メーカー(Publisher) | Bombyx, ホビージャパン など |
発売日(Release) | 2023年7月(海外リリースは2022年) |
価格(Price) | 2,200円(税込) |
BGG(BoardGameGeek)
BGGとは、様々なボードゲームのデータが集約されているサイト(英語)だよ!
ランキング(Board Game Rank) | 422位 |
レート(Geek Rating) | 7.0 |
重さ(Weight) | 1.5 / 5.0 |
どのようなゲーム?
ざっくり言うと・・・
手札を集めて、効果やボーナスを駆使しながら得点を稼げ!
「折り紙」と「海」がテーマの軽量級ボードゲーム。
すべてのカードは海に関連しており、カードの絵柄は折り紙で表現されている。
内容としてはセットコレクションやハンドマネジメントの要素があり、小箱の中でも高く評価されている作品だ。
ペアを揃えると効果を発動するカードや特定の種類のカードを集めるほど得点になるカードなど、様々なカードがある。
ラウンドの終了はプレイヤーが宣言する仕組みで、そのときにリスクを負ってボーナスを賭けることもできる。
状況に応じてカードを集めて、効率よく得点を稼ぐと、うまく主導権を握れるだろう。
内容物
箱
持ち運びしやすい、お手軽サイズの小箱。
横7cm×縦10cmほどで、オインクゲームズの『小早川』と同等くらいのサイズ感だ。
折り紙の波とヨットが世界観を表現している。
コンポーネント
コンポーネントはカードのみ。サマリーも同じサイズでカード化されている。
コンポーネント一覧
- カード:58枚
- 早見表カード:6枚
- ルールブック:1冊
スリーブ
紙製のカード類は、遊んでいると段々と傷や汚れが蓄積されてしまう。
綺麗に保管して、長く遊べるようにするためにも、スリーブを付けて保護することを強くオススメする。
透明なスリーブであればボードゲームの世界観を崩すこともないし、個人的にはスリーブに入っているカードはかっこよくて好みだ。
スリーブを付けても一応収納は可能だが、どうしても厚みが出てしまい、箱が写真のような状態となってしまう。
モビロンバンド等で固定する必要があるだろう。
ルール
ルールの概要を説明するにあたって、初めにゲームの目的や勝利条件、どのような状態になったらゲームが終了するかを明確化する。
筆者の個人的な考えだが、『目的がわからない』・『終わりが見えない』状態でルールや流れを説明しても、聞いている側はイメージするのが難しい。
何事も目的を理解した上で、全体像がイメージできると良いだろう。
詳細はルールブックを参照
正確な情報を記載するようにしていますが、筆者の解釈に誤りがある可能性がありますので、ご了承ください。詳細な情報については、同梱されているルールブック等をご確認ください。
ゲームの目的
ざっくり言うと・・・
ラウンド制。先に一定数の得点を獲得する。
ゲームはラウンド制。各ラウンドにおいて、多くの得点を稼ぐことが求められる。
必要なカードを集めて、慎重にカードの効果を使い、時には相手への妨害も必要になってくるだろう。
終了条件
ざっくり言うと・・・
いずれかのプレイヤーが一定の得点を獲得するとゲームが終了。
プレイに人数によって得点が変わるので注意。
一部例外はあるものの、基本的に必要な得点に達した時点でゲームが終了する。
全体の流れ
詳細はルールブックを参照
ゲームの準備については触れませんので、同梱されているルールブック等を参照してください。
1. カードを1枚手札に加える
各プレイヤーは以下の2種類の内、いずれかの方法でカードを1枚手札に加えなければならない。
- 山札
山札からカードを2枚引き、1枚だけ手札に加える。もう1枚のカードは捨て札置き場のどちらかを選んで表向きに重ねて置く。 - 捨て札
どちらかの捨て札置き場の一番上のカードを1枚手札に加える。
捨て札置き場のカードは一番上のカードしか見ることができないぞ。
2. ペアカードをプレイ
2枚1組で効果を発動できるペアカードを任意の数だけプレイすることができる。
自分の前にペアカードを表向きにして置いて、効果を適用するという流れ。
各効果の概要は以下。それぞれ1ペアで1ポイントとなる。
- 魚
山札からカードを1枚引いて手札に加える。 - ヨット
即座にもう1手番得る。(連続でプレイできる。) - カニ
捨て札置き場のどちらかを選び、任意のカードを1枚手札に加える。並び順の変更はせず、自分だけが確認する。 - 水泳とサメ
他のプレイヤー1人の手札からランダムにカードを1枚盗み、手札に加える。
3. ラウンドの終了宣言
手札と自分の前のペアカードのポイントの合計が7ポイント以上になった場合、そのラウンドの終了を決めることができる。
ラウンドの終了宣言には以下の2種類がある。
- ストップ
リスクを追わない場合。すべてのプレイヤーは手札を公開してポイントを計算する。 - ラストチャンス
ボーナスを賭けてリスクを追う場合。他のプレイヤーはそれぞれ最後の手番を行い、自分の手札を公開、ポイントを計算する。
終了宣言をしたプレイヤーのポイントが一番高い(同点でも可)場合はボーナスを追加で獲得するが、他のプレイヤーのポイントが一番高い場合は通常のポイントを得ることができずボーナスだけを獲得する。
ボーナスは最も多く持っている色のカード1枚につき1ポイントを得る。
補足
ペアカードの他に以下の種類のカードがある。
ペアカード以外は基本的にプレイできず、得点計算時に処理される。
ポイント倍増カード
ヨット、魚、ペンギン、水夫といった特定のカード1枚につき1ポイントを得る。
同じ種類のカードを集めるほど、手堅く得点を稼げるカードだ。
コレクターカード
タコ、貝、ペンギン、水夫といった特定のカードの枚数に応じてポイントを得る。
同じ種類のカードを集めるほど、大きく得点を稼げるカードだ。
人魚カード
持っているカードの色に依存する効果。
ボーナスと同様に最も多く持っている色のカード1枚につき1ポイントを得る。
人魚カードが複数枚ある場合、次に多く持っている色のカード枚数分ポイントを得る。
さらに、人魚カードを全部(4枚)手に入れて自分の前に置いた場合、即座に勝利することができる。
ソロプレイ
残念ながら最低プレイ人数は2人からのため、ソロプレイでは遊べない。
注意事項
忘れがちな点
- 山札から引いたカードを捨てるとき、捨て札置き場の片方が0枚の場合は、そこに必ず置かなければならない。
- 公開しているカードは、他のプレイヤーからの攻撃は守られる。(サメと水泳の効果を受けない。)
- プレイヤーの手番終了時に山札のカードが無くなっていた場合、そのラウンドは得点計算せずに終了となる。
エラッタ
- 執筆時点において、特になし。
プレイした感想
個人的な感想のため参考程度に。
実際にプレイしてみて・・・
シンプルだけど面白い!慎重にカードを選びつつ、相手の意表を突こう!
良かった点
- カードゲームだが言語依存がない簡単なルールとなっており、一度プレイすると大分慣れる。
- 見た目も可愛くて、持ち運びも簡単。人や場所を選ばず、みんなで楽しく遊べる小箱。
- カードの種類が色々あるのでリプレイ性は高い。拡張を入れるとより良くなるだろう。
気になった点
- サマリーが「色ごとのカード枚数」と「ラウンド終了時の概要」のみしか入っていない。各カードの効果が書かれたサマリーが一番重要なので、そのサマリーがあると良かった。
- ラウンドごとに得点計算していくが、得点用のコンポーネント等はないので、何かしらでメモしておく必要がある。
- スリーブに入れると箱がパンパンに。ギリギリ収納できるが、箱の蓋が浮き上がってしまう。
プレイ時のコツ
- 水泳とサメは相手のカードを盗めるという強い効果ではあるが、ペアを揃えづらいというデメリットがある。他のプレイヤーが水泳やサメを保持している場合、あえて集めないなどの判断も必要。
- 捨て札に何のカードがあるか、相手が何のカードを集めているかなど、周りの状況を把握しておくことが大事。
- コレクターカードは大きく点数を稼げる一方で、相手にも邪魔されやすい。特に捨て札から露骨に回収していると、戦略がすぐにバレてしまう。
拡張
塩分追加パック
新しい効果を持つカードが5種類(8枚)追加。
さらに、基本セットには入っていなかったカード効果のサマリーも追加されるのが個人的に一番嬉しい。
カードの種類が追加されることによってリプレイ性がアップするので、拡張の購入はオススメ!
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【シーソルト&ペーパー:塩分追加パック】5種類の新規カードが登場!
小箱の中でも評価の高い作品の拡張『シーソルト&ペーパー:塩分追加パック』を紹介。新たな効果を持つ5種類のカードと待望のサマリーが追加される。買って損なし、必須級の拡張セットだ!
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まとめ
軽量級のオススメ小箱作品『シーソルト&ペーパー』を紹介した。
BGGのランキング上位は重量級の作品が多いので、かなり評価されている作品と言えるだろう。
当記事が”君”のボードゲームライフに多少なりとも貢献できたのであれば幸いだ。
最後まで目を通していただき、本当にありがとう。またどこかで会おう!