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【カスカディア】動物と地形を組み合わせた2層パズルで自然環境を作ろう!

2023-05-22

当記事で紹介するボードゲームはこちら!

『カスカディア』

難易度  :
重さ   :
デザイン :
リプレイ性:
言語依存 :
総評   :

※筆者の主観が含まれます。実際に遊ぶことをオススメします。

目次を確認して、気になるところから読もう!

概要

商品情報

タイトル(Title)カスカディア(Cascadia)
プレイ人数(Players)1〜4人
プレイ時間(Playing Time)約30〜45分
対象年齢(Age)10歳以上
ゲームデザイン(Designer)Randy Flynn
アートワーク(Artist)Beth Sobel
メーカー(Publisher)Flatout Games, KenBill など
発売日(Release)2022年4月(海外リリースは2021年)
価格(Price)6,600円(税込)
※執筆時点の情報のため変更されている可能性があります。最新情報は公式サイト等をご覧ください。

値段改定

再販のタイミングで値段が改定され、値上げされています。

BGG(BoardGameGeek)

BGGとは、様々なボードゲームのデータが集約されているサイト(英語)だよ!

ランキング(Board Game Rank)45位
レート(Geek Rating)7.8
重さ(Weight)1.9 / 5.0
※執筆時点の情報のため変更されている可能性があります。最新情報はBGGをご覧ください。

どのようなゲーム?

ざっくり言うと・・・

2022年のドイツ年間ゲーム大賞に選ばれた人気作品。生息地タイルと動物ディスクのセットを順番にドラフトして配置しながら、自分の自然環境を構築していく。

北アメリカの太平洋岸北西部は『カスカディア』と呼ばれているとのこと。制作チームの故郷がテーマになっている。

『カスカディア』の特徴はドラフトタイル配置の2つ。ルールの詳細は後述するが、生息地タイルと動物ディスクの組み合わせからドラフトする。生息地と動物は各5種類用意されており、うまく配置することで得点を稼ぐことができる。

動物の得点計算方法は選ばれたカードによって決まるので、ゲームごとに遊び方・戦略性が変わってくるのも大きなポイントだ。

得点計算の要素は多いが、特段難しいことはないので、一度遊ぶと理解できるだろう。

内容物

箱の外観は写真の通り。ゲーム内で登場する動物の1種である『エルク』が描かれており、美しい自然界を想像できるデザインとなっている。

箱のサイズは大体24cm四方で、『イッツアワンダフルワールド』や『ファイアドラゴン』と比較すると一回り小さいサイズ感。

タイルや木駒の量は多いが、軽くて持ち運びはしやすい。

コンパクトかつシンプルなのが好印象。拡張で他の動物が描かれるのであろう。

コンポーネント

たくさんのタイルと動物がプリントされた木駒が入っている。色味もカラフルだ。

コンポーネント一覧

  • 初期生息地タイル:5枚
  • 生息地タイル:85枚
  • 動物ディスク:100枚
  • 動物得点カード:21枚
  • 自然トークン:25個
  • 布袋:1枚
  • 得点シート:1冊
  • ルールブック:1冊

箱の中身は写真のようになっており、仕切りがあるためコンポーネントはきれいに収まる。

中身が崩れる心配もなく、縦置きすることが可能だ。

スリーブ

紙製のカード類は、遊んでいると段々と傷や汚れが蓄積されてしまう。

綺麗に保管して、長く遊べるようにするためにも、スリーブを付けて保護することを強くオススメする。

透明なスリーブであればボードゲームの世界観を崩すこともないし、個人的にはスリーブに入っているカードはかっこよくて好みだ。

動物得点カードはサイズで、実際にスリーブに入れると写真のようになる。枚数は少ないので、スリーブに入れても箱には綺麗に収まる。

インサート・オーガナイザー

有名どころである「The Dicetroyers」が『カスカディア』用のインサートを販売している。

個人的に『カスカディア』は、

  • ゲームの準備が簡単。
  • インサートを使用しなくとも綺麗に箱に収納できる。
  • 箱を縦置きしても問題ない。

などの理由でインサートは不要だと感じる。

今後、拡張等で一つの箱に収納したいというケースはあるかもしれない。

ルール

ルールの概要を説明するにあたって、初めにゲームの目的や勝利条件、どのような状態になったらゲームが終了するかを明確化する。

筆者の個人的な考えだが、『目的がわからない』・『終わりが見えない』状態でルールや流れを説明しても、聞いている側はイメージするのが難しい。

ゲームの目的を理解した上で、全体像がイメージできると良い。

詳細はルールブックを参照

正確な情報を記載するようにしていますが、筆者の解釈に誤りがある可能性がありますので、ご了承ください。詳細な情報については、同梱されているルールブック等をご確認ください。

ゲームの目的

ざっくり言うと・・・

同一の地形が拡大するようにタイルを配置、動物得点カードに応じて動物を配置することで、自分だけの自然環境を構築する。

4つの得点計算において、最も多くの勝利点を得た人が勝利する。

以下のような得点計算があり、最終的に勝利点を多く稼げるようにプレイすることになる。

  1. 動物得点カード
    動物ごとに得点基準となる配置がゲーム開始時に決定される。
  2. 生息地ごとの大きさ
    各生息地の大きさが点数に直結するので、同一の生息地タイルをつなげて配置することが鍵となる。
  3. 生息地ごとの大きさを比較
    他プレイヤーと生息地ごとの大きさを比較して、上位2名が勝利点を得る。
  4. 自然トークン
    後述する自然トークンは最終的に1枚について1勝利点となる。

終了条件

ざっくり言うと・・・

裏向きになっている生息地タイルの山がなくなった時点でゲームが終了。

ドラフトをするごとに裏向きの生息地タイルが公開されていくので、その生息地タイルの山がなくなるとゲームが終了する。

ゲームは順にドラフトをして進んでいくので、各プレイヤーはドラフトを合計で20回行うこととなる。なので、20ラウンドと言い換えてもいいだろう。

全体の流れ

詳細はルールブックを参照

ゲームの準備については触れませんので、同梱されているルールブック等を参照してください。
プレイする人数によって、使用する生息地タイルの枚数に違いがあります。

プレイヤーは以下のような流れでゲームを進めていく。以下の4ステップ終了後、次のプレイヤーの手番となる。

簡単にまとめると、毎手番のドラフトによって生息地タイルと動物ディスクのセットが手に入るので、自分の手元に配置をしていき、自分だけの自然環境を構築していくような流れ。

各プレイヤーごとに自然環境は異なり、手に入れたい生息地タイルや動物ディスクも異なってくる。自分と相手の状況をよく観察しながらゲームを進めていくことが大切だ。

1. 過剰繁殖状態の確認

各プレイヤーの手番開始時、ドラフトする生息地タイルと動物ディスクのペア4組を見て、同じ種類の動物が3枚以上あるかを確認する。

  • 4枚すべてが同じ動物の場合、『過剰繁殖』として動物ディスクのみをリセットする。過剰繁殖時のリセットは強制的に行われる。
  • 4枚中3枚が同じ動物の場合は、リセットするか否かをプレイヤーが選択することができる。このリセットは手番中に1回しかできないため、リセット後に再度4枚中3枚が同じ動物になってもリセットすることはできない。
  • 手元にある自然トークンを1枚消費して、動物ディスクを任意の枚数リセットすることができる。自然トークンがある限り、何度もリセットすることが可能。

2. ドラフト

4組ある生息地タイルと動物ディスクのペアから1組を選択して獲得する。

基本的にペアになっている生息地タイルと動物ディスクをセットで取る必要がある。

ただし、自然トークンを1枚消費することで任意の生息地タイルと動物ディスクを組み合わせて取ることができる。

3. 自然環境に配置

ドラフト後、それらを任意の順番で自分の自然環境に配置する。

  • 生息地タイルは他の生息地タイル1枚以上と隣接して配置しなければならない。また、重ねて配置、配置済みのタイルを移動させることはできない。
  • 動物ディスクは同じ動物のアイコンが書かれた生息地タイル1枚の上に配置する。既に動物ディスクが配置されている生息地タイルには配置できない。
  • 動物ディスクを配置できる生息地タイルが存在しない、動物ディスクを配置したくない場合、動物ディスクを布袋に戻す。

4. 補充

ドラフトによって空となった生息地タイルと動物ディスクを山札および布袋から補充する。

既にある生息地タイルと動物ディスクを動かしてはならず、空いている箇所に補充をすること。

補足

自然トークン

生息地タイルには、『キーストーンタイル』と呼ばれる1種類の動物アイコンと葉っぱのようなアイコンが描かれたタイルが存在する。

このキーストーンタイルに一致する動物ディスクを置くと、自然トークンを入手することができる。

自然トークンは、

  • ドラフト時に任意の生息地タイルと動物ディスクを選択。
  • 動物ディスクを任意の枚数リセット。
  • ゲーム終了時に1勝利点。

など、使い勝手が良いので集めておいて損はないだろう。

得点計算

得点計算の種類は先述したとおり、大きく分けて4種類ある。それぞれの得点を計算して、合計した勝利点が一番高い人が勝利となる。

動物得点カードの内容が難しいかもしれないので、慣れていない場合は最初にみんなで認識合わせをするのがよいだろう。ルールブックの後半に詳細な記載があるので、合わせて確認していただきたい。

ここでは一例として、エルクを紹介する。他のクマ、キツネ、サケ、タカのいずれも、それぞれの動物らしい配置基準となっているので、比較的イメージがしやすいと思う。

エルクはグループによって勝利点が得られる。例えば、直線状や環状など。エルクのAカードであれば、直線状になっているグループにつき点数が入る。点数は直線の長さによって変化するというような仕組みだ。

ソロプレイ

1人でもプレイできるソロゲームの仕組みや目標を達成するシナリオモード(チャレンジ)が用意されている。

一部ルールに変更はあるが、基本的なルールは変わらず、最終的な得点を多く稼ぐことに挑戦する。

注意事項

忘れがちな点

  • 過剰繁殖等のリセット時に、一旦脇に寄せた動物ディスクを布袋に戻し忘れることがある。動物ディスクの引く確率が変動するので、リセット後に戻し忘れないようにしよう。
  • 生息地タイルは隣接していれば配置が可能。同じ生息地と隣接させる必要はないので、勘違いしないように。(得点につながらないけどね。)
  • サケの配置ルール。各サケは他のサケ3匹以上と隣接ができない。

エラッタ

  • 執筆時点において、特になし。

プレイした感想

個人的な感想のため参考程度に。

実際にプレイしてみて・・・

ルールが簡単でテンポよくゲームが進み、動物得点カードによって各々の戦略性が出てくるのが非常に面白い。何度も遊びたくなる!

良かった点

  • ルールが比較的簡単。インストもしやすく、熟考しなくとも直感的にできるため、ゲームの進むテンポがよい。
  • 生息地タイルと動物タイルをペアでドラフトする必要があり、都合のいい組み合わせもあれば、いまいちな組み合わせもあったりして、毎回のドラフトが楽しい。
  • 動物得点カードによって、動物ディスクの配置方法が変わってくるため、リプレイ性が非常に高く、色々な組み合わせで何度も遊ぶことができる。

気になった点

  • プレイする人数によってドラフトの難易度や、タイルペアの回転率なども変わってくる。2人プレイだと欲しい動物ディスクや生息地タイルは簡単に手に入る印象。
  • キツネの勝利点が他と比較して弱いように感じる。初期生息地タイルでキツネを引いてしまうと、損した気分になるような。

プレイ時のコツ

  • 自分の自然環境だけではなく、相手の自然環境も確認しておく必要がある。相手が欲しい動物ディスクを先に獲得することで、邪魔するようなプレイも可能となる。また、生息地の大きさの比較による得点もあるので、どの生息地を拡大するか・諦めるかなどの判断もできるようになる。
  • 生息地の大きさを拡大することは無視できない。2種類の生息地タイルの両方がうまく隣接するように配置できると、全体として得点に大きくつながる
  • 残り何回ドラフトできるのか、どの種類があと何枚必要なのか、逆算してプレイできると非常に強い。

拡張

ランドマーク(Landmarks)

「Flatout Games」から拡張が2023年の秋にリリースされることが発表され、「ケンビル」から日本語版が2024年1月に発売された。

その名も『ランドマーク(Landmarks)』。

拡張内容は、

  • 初期生息地を含め、生息地タイルの追加。
  • 動物得点カードの追加。
  • 5〜6人プレイに対応。
  • 新要素となるランドマークの配置。

などなど。新要素はもちろんのこと、既存要素の追加もある。

生息地タイルや動物得点カードの追加によるリプレイ性の向上、5, 6人にも対応することで戦略性も変わってくるだろう。

アップグレード

自然トークン:MeepleSource

MeepleSource」のアップグレード木駒が可愛い&クオリティが高くてオススメ。

CHECK
【カスカディア】MeepleSourceの豪華木駒でアップグレード

タイル配置の人気ボードゲーム『カスカディア』で使用する自然トークンのアップグレードを紹介。MeepleSource製の両面プリントされた豪華な木駒だ。とてもクオリティが高く、デザインが良いのでオススメ!

続きを見る

まとめ

人気なボードゲームの一つである『カスカディア』を紹介した。

気軽に遊びたい、ボードゲームを家族や友人に勧めたい人にはオススメな作品。

当記事が”君”のボードゲームライフに多少なりとも貢献できたのであれば幸いだ。

最後まで目を通していただき、本当にありがとう。またどこかで会おう!

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