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【カエサル!】2人用の良作!ローマの覇権を巡ってエリアを取り合おう

2023-11-23

当記事で紹介するボードゲームはこちら!

カエサル

難易度  :
重さ   :
デザイン :
リプレイ性:
言語依存 :
総評   :

※筆者の主観が含まれます。実際に遊ぶことをオススメします。

目次を確認して、気になるところから読もう!

概要

商品情報

タイトル(Title)カエサル(Caesar!: Seize Rome in 20 Minutes!)
プレイ人数(Players)1〜2人
プレイ時間(Playing Time)約20分
対象年齢(Age)14歳以上
ゲームデザイン(Designer)Paolo Mori
アートワーク(Artist)Paul Sizer
メーカー(Publisher)PSC Games, テンデイズゲームズ など
発売日(Release)2022年8月(海外リリースも2022年)
価格(Price)4,400円(税込)
※執筆時点の情報のため変更されている可能性があります。最新情報は公式ページ等をご覧ください。

BGG(BoardGameGeek)

BGGとは、様々なボードゲームのデータが集約されているサイト(英語)だよ!

ランキング(Board Game Rank)888位
レート(Geek Rating)6.7
重さ(Weight)2.0 / 5.0
※執筆時点の情報のため変更されている可能性があります。最新情報はBGGをご覧ください。

どのようなゲーム?

ざっくり言うと・・・

「カエサル」vs「ポンペイウス」の覇権争い!
袋からトークンを引く運要素も備えた、2人用の戦略陣取りゲーム。

ローマは終焉を迎えるなか、「カエサル」と「ポンペイウス」は権力闘争をするというのがテーマ。

それぞれが属州(エリア)を支配するために、戦略的に軍団(トークン)を配置していく。

お互いの情報が開示されたガチガチのアブストラクトではなく、手元の使用できるトークンはついたてで隠すルールとなっている。

ソロゲーム用のタイルや独自のルールが追加できるようなコンポーネントも同梱されており、内容物はとても充実!

内容物

中心に大きくカエサルと思われる人物が描かれており、戦争・軍事、古代ローマ帝国のようなテーマが伝わってくるデザインとなっている。

サイズは縦横21.5cmほどで、『ワイルドスペース』や同じく2人用の『ビア&ブレッド』と比べて若干大きいくらいのサイズ感。

コンポーネント

何もアイコンが描かれていない空白のトークンも12枚ほど含まれている。

これは独自のルールを追加したり、予備としても使えるので、捨てずに残しておこう。

コンポーネント一覧

  • ゲームボード:1枚
  • 基本影響力トークン:32枚(各プレイヤー16枚)
  • 属州ボーナストークン:18個
  • 支配マーカー:24枚(各プレイヤー12枚)
  • 袋:2個
  • ついたて:2枚
  • 『ローマの拡大』用の影響力トークン:6枚
  • 『ローマの拡大』用の属州ボーナストークン:6枚
  • ソロゲーム用指揮タイル:10枚
  • ルールブック:1冊

箱の中身は写真のように仕切りが元々入っており、ボード含めコンポーネントはきれいに収まる。縦置きも問題ない。

インサート・オーガナイザー

ダイソーで販売されている『ケースandケース』で収納するのがオススメ!

複数種類のトークンやマーカーがあるので、それぞれ区別して整理できると、ゲームの準備や片づけが効率的にできる。

ただ、ケースandケースを使用すると、元々ある仕切りが邪魔になるので注意が必要だ。

おすすめ!
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ルール

ルールの概要を説明するにあたって、初めにゲームの目的や勝利条件、どのような状態になったらゲームが終了するかを明確化する。

筆者の個人的な考えだが、『目的がわからない』・『終わりが見えない』状態でルールや流れを説明しても、聞いている側はイメージするのが難しい。

ゲームの目的を理解した上で、全体像がイメージできると良いだろう。

詳細はルールブックを参照

正確な情報を記載するようにしていますが、筆者の解釈に誤りがある可能性がありますので、ご了承ください。詳細な情報については、同梱されているルールブック等をご確認ください。

勝利条件(ゲームの終了)

ざっくり言うと・・・

ゲームの終了条件は2つあり、どちらかを満たすと勝敗が決まる。

  1. 支配マーカーをすべて置くと勝利
  2. 自分の手番に影響力トークンを置けないと敗北

勝利するには、先に自分の支配マーカーをすべて置くか、相手が行動不能になるか。

支配マーカーを置ける条件はいくつかあるため、色々な勝ち筋があるだろう。

全体の流れ

詳細はルールブックを参照

ゲームの準備については触れませんので、同梱されているルールブック等を参照してください。

1. 境界スペースに影響力トークンを1枚置く

手元の影響力トークンを1枚選択して、マップ上の空いている境界スペースに置く。

影響力トークンは境界スペースのアイコンと一致していなければならない。

影響力トークンに記されている数値はそれぞれ接する属州に影響を及ぼす数値であり、任意の向きで配置することが可能だ。

2. 属州を閉じる(条件を満たした場合)

属州の周りにあるすべての境界スペースに影響力トークンが置かれた場合、以下の処理を行う。

属州が閉じる直前、つまり、最後の影響力トークンを置いたプレイヤーは属州ボーナストークンを獲得する。

  • 閉じた属州の周りにある各プレイヤーの影響力トークンの合計を比較し、大きいプレイヤーが属州に支配マーカーを配置する。
  • 合計が同じだった場合、支配マーカーは置かれない。
  • 支配マーカーが置かれた属州は支配されていると見なされる。
  • 閉じた属州がイタリアの場合、点線部分にも追加で支配マーカーを置く。
  • 同じプレイヤーが支配している属州が隣接した場合、それらの属州の間にある境界スペース上に追加の支配マーカーを置く。

属州ボーナストークンを獲得したプレイヤーは効果を解決する。

効果を解決しないことも可能だが、あとで使用するために持ち越すことはできない。

3. 袋から影響力トークンを1枚引く

手元から境界スペースに影響力トークンを1枚置くので、1枚補充する。

ソロプレイ

ソロプレイ用のタイルがあり、1人でもプレイすることができる。

注意事項

忘れがちな点

  • 各プレイヤーが同時に支配した属州が隣接するタイミングが可能性としてある。その場合、手番プレイヤーから先に支配マーカーを配置する。
  • 戦略トークンを同時に2枚獲得したとしても、追加で手番をプレイできるのは1回だけ。

エラッタ

  • 執筆時点において、特になし。

プレイした感想

個人的な感想のため参考程度に。

実際にプレイしてみて・・・

複数のアクションや陣取りといった戦略性とトークンを引くという多少の運が交差するゲームバランスが丁度良い2人用。

良かった点

  • タイトル通り20分ほどでサクッと終わる。追加ルールも豊富でリプレイ性が高いのは高評価。
  • 属州ボーナストークンの配置や手元の影響力トークンの引きによって、毎回プレイスタイルが変わる。何度プレイしても面白い。
  • 自分で考えたルールを追加できるように、空白の影響力トークンや属州ボーナストークンが入っているのは粋な計らい。是非、創造性を豊かに独自のルールを考えてみてほしい。

気になった点

  • 元老院トークンの説明にある「支配マーカーを下に置く」という表現が分かりづらいと感じた。おそらく、「重ねて下に置く」という意味合いなのだろうが。
  • 追加ルール用の「毒」拡張は相手の影響力トークンを袋に戻すという攻撃的なアクションのため、人によって好みが分かれるかも。個人的には好き。

プレイ時のコツ

  • 最後に影響力トークンを置くと属州ボーナストークンを獲得できるが、支配マーカーはお互いの合計値で決まるというルールが絶妙。相手の動きを見ながら、いかに自分が属州を支配しつつ属州ボーナストークンによる恩恵も受けられるかを考える必要がある。
  • 戦略トークンによる連続手番や属州隣接による支配マーカー設置など、うまくプレイするとコンボが決まり、一度に大量の支配マーカーを配置できたりする。
  • 自分だけでなく、相手の残りの影響力トークンを考慮できると良い立ち回りができる。

拡張

ローマの拡大:毒

同梱されている「毒」トークン3枚を基本ゲームの属州ボーナストークンとランダムで入れ替えるることで、新たなルールを追加することができる。

基本的なゲームのルールや進行は変わらない。

「毒」トークンを取得すると、相手プレイヤーは自分の手元(ついたての内側)にある影響力トークンをランダムで1枚選び、袋の中に戻す。

手番開始時、手元にトークンが1枚もない場合は影響力トークンが置けないのと同じなので敗北となる。

ローマの拡大:百人隊長

同梱されている「百人隊長」トークン3枚を基本ゲームの属州ボーナストークンとランダムで入れ替え、各プレイヤーは「百人隊長」用の影響力トークン3枚をついたての外側に置くことで、新たなルールを追加することができる。

「毒」拡張と同様に基本的なゲームのルールや進行は変わらない。

「百人隊長」トークンを取得すると、ついたての外側に置いた「百人隊長」用の影響力トークンから1枚を選び、手元に加える(ついたての内側に置く)。

その代わり、次の影響力トークンを引くことはできない。(所持上限は増えない。)

ローマの拡大:境界の支配

「毒」か「百人隊長」拡張(または両方)と合わせてプレイする。

同様に基本的なゲームのルールや進行は変わらず、「毒」か「百人隊長」拡張によって取り除かれた属州ボーナストークンはボードの脇に置いておく。

ボード上に二重線で示されている3つの境界スペース上には、自分の影響力トークンを裏向きで置くことができる。そうした場合、プレイヤーは即座に脇に置かれた属州ボーナストークンのうち1枚をランダムに得て、効果を発動できる。

裏向きで置かれた影響力トークンは、隣接している属州に影響を及ぼさない。

まとめ

2人用ゲームとして評価の高い『カエサル!』を紹介した。

タイトルの通り、本当に20分くらいで遊べてしまうお手軽ボードゲームなので是非一度遊んでみてほしい。

ちなみに、写真は英語版の製品だが、言語依存がないのでルールを把握すれば問題なく遊べるだろう。もちろん、日本語版も販売されているぞ。

他にも袋からランダムでアイテムを引くボードゲームとしては『オルレアン』や『クアックサルバー』なども有名なので、気になる方はチェックしてみるといいだろう。

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当記事が”君”のボードゲームライフに多少なりとも貢献できたのであれば幸いだ。

最後まで目を通していただき、本当にありがとう。またどこかで会おう!

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