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【ローズキング】1992年に登場!リメイク版が出て今も人気の2人用

2024-05-04

当記事で紹介するボードゲームはこちら!

『ローズキング』

難易度  :
重さ   :
デザイン :
リプレイ性:
言語依存 :
総評   :

※筆者の主観が含まれます。実際に遊ぶことをオススメします。

目次を確認して、気になるところから読もう!

概要

商品情報

タイトル(Title)ローズキング(The Rose King)
プレイ人数(Players)2人
プレイ時間(Playing Time)約30分
対象年齢(Age)10歳以上
ゲームデザイン(Designer)Dirk Henn
アートワーク(Artist)Anke Pohl, Thilo Rick など
メーカー(Publisher)db Spiele, KOSMOS など
発売日(Release)海外リリースは1992年
価格(Price)リメイク版のローゼンケーニッヒが3,850円(税込)
※執筆時点の情報のため変更されている可能性があります。最新情報は公式サイト等をご覧ください。

BGG(BoardGameGeek)

BGGとは、様々なボードゲームのデータが集約されているサイト(英語)だよ!

ランキング(Board Game Rank)1,601位
レート(Geek Rating)6.3
重さ(Weight)1.9 / 5.0
※執筆時点の情報のため変更されている可能性があります。最新情報はBGGをご覧ください。

どのようなゲーム?

ざっくり言うと・・・

方向と距離が描かれたカードを使用して王冠コマを動かしながら、自分の領土を広げていく2人用の領土争いゲーム。

1455年〜1485年のイングランドで王位継承権をかけた『薔薇戦争』と呼ばれる戦いがテーマと。赤い薔薇(ランカスター家)と白い薔薇(ヨーク家)を掲げて、広大な地域を支配するのが目的だ。

ゲームのルールは簡単で、カードを使用しながら基準となる王冠コマを動かし、9×9マスのボード上に自分の薔薇が描かれた紋章コマを配置していく。配置したコマが繋がっているほど高い点数となるので、どのようにコマを配置するか、相手のコマを配置させないように邪魔するかが鍵となってくる。

リメイク版である『ローゼンケーニッヒ』とカードの枚数が少ないなどの差はあるが、ルールは基本的に同じ。

CHECK
【ローゼンケーニッヒ】世界中で20年以上遊ばれている2人用陣取り

薔薇戦争がテーマとなっている世界でも人気のボードゲーム『ローゼンケーニッヒ』を紹介。ルールは難しくないが戦略性がしっかり求められる遊びがいがある作品。アートワークや木駒など、デザイン性も魅力的なものとなっている。

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内容物

箱は黒色がベースとなっており、戦いをイメージさせるような形で白と赤のバラ、剣が描かれている。

サイズは20cm四方ほどで、『ローゼンケーニッヒ』とは同じサイズ。

『ワイルドスペース』とも同じくらいの大きさで、『カエサル!』と比較すると一回り小さいくらいくらいのサイズ感。

中には仕切りがあるので、各コンポーネントやボードの収納には何の問題もない。

コンポーネント

先述した通り、リメイク版と比較すると進軍カードの枚数が少ない。

『ローゼンケーニッヒ』は進軍カードが48枚なのに対して、オリジナル(旧版)である『ローズキング』は進軍カードが半分の24枚となっている。

コンポーネント一覧

  • ボード(Game board):1枚
  • 紋章コマ(Power tokens):52個
  • 王冠コマ(Crown token):1個
  • 進軍カード(Power cards):24枚
  • 騎士カード(Hero cards):8枚(白と赤の各4枚)
  • ルールブック(Rule booklet):1冊

スリーブ

紙製のカード類は、遊んでいると段々と傷や汚れが蓄積されてしまう。

綺麗に保管して、長く遊べるようにするためにも、スリーブを付けて保護することを強くオススメする。

透明なスリーブであればボードゲームの世界観を崩すこともないし、個人的にはスリーブに入っているカードはかっこよくて好き。

進軍カードと騎士カードは、どちらもミニユーロサイズのスリーブがおすすめ。厚めのスリーブであっても、箱には問題なく収まる。

ルール

ルールの概要を説明するにあたって、初めにゲームの目的や勝利条件、どのような状態になったらゲームが終了するかを明確化する。

筆者の個人的な考えだが、『目的がわからない』・『終わりが見えない』状態でルールや流れを説明しても、聞いている側はイメージするのが難しい。

ゲームの目的を理解した上で、全体像がイメージできると良いだろう。

詳細はルールブックを参照

正確な情報を記載するようにしていますが、筆者の解釈に誤りがある可能性がありますので、ご了承ください。詳細な情報については、同梱されているルールブック等をご確認ください。

ゲームの目的

ざっくり言うと・・・

ボードに自分の色の紋章コマを配置することで領土を広げていき、より得点の高い(より広い)領土を支配すること。

オセロのようなイメージで盤面に自分の色のコマを配置して増やしていく。

ただ、自分のコマを配置していくだけでは得点につながらない。

得点は領土の広さによって比例して増えていくので、自分の色のコマを隣り合わせで繋げることが重要になってくる。

以下のように、得点の計算方法は領土の二乗となる。

領土の広さ得点
11
24
39
416
525
・・・・・・
18324
19361
20400
・・・・・・

終了条件

ざっくり言うと・・・

紋章コマをすべて使い切るか、お互いプレイできない状態になると終了。

交互にプレイをしていき52個の紋章コマが尽きるとゲームが終了。

盤面や手持ちのカードによってはプレイができずにパスをすることになる。お互いがプレイできない状態になった場合もゲームが終了する。

ゲームが終了後、配置した紋章コマに応じて得点計算をする。

ゲームの準備

  1. プレイヤーカラーを選択
    各プレイヤーは赤薔薇か白薔薇を選択。赤薔薇のプレイヤーから見て、上部に王冠がくるようにボードを配置後、それぞれの色に応じた騎士カード4枚を手元に置く。
  2. 紋章コマを脇に配置
    紋章コマは両プレイヤーが使用するので、ボードの脇に置く。
  3. 進軍カードを5枚ずつ配布
    進軍カードをよく混ぜてから5枚ずつ配り、表向きで手元に置く。ボードの王冠の向きと進軍カードの王冠の向きが一緒になるように配置する。残りのカードは裏向きで山札として、ボードの脇に置く。
  4. 王冠コマをボードの中心に配置
    中心のマスには太陽のマークが描かれている。赤薔薇のプレイヤーが先行となり、ゲームを開始する。

全体の流れ

アクション

自分の手番では以下の3つのアクションから1つだけプレイする。

プレイ後は相手の手番に移る。もしもプレイできない場合はパスとなる。

  1. 進軍カードを1枚使う
    自分の手元にある進軍カードを1枚使うことで、王冠コマを動かす。王冠コマの移動先のマスに自分の色の紋章コマを1つ配置する。
  2. 進軍カードを1枚引く
    手元の進軍カードが5枚未満の場合にプレイ可能。山札から進軍カードを1枚引く。
  3. 進軍カードと騎士カードを同時に1枚ずつ使う
    進軍カードは4枚ずつしかないため、ゲーム中に4回までプレイすることが可能。騎士カードを使うことで、王冠コマを相手の紋章コマが配置しているマスに移動させることができ、移動先の紋章コマを裏返す。

王冠コマの移動ルール

示されている方向・距離に従って完全に移動する。

もう少し詳しく言うと、使用した進軍カードの方向(剣先)に向かって、書かれている距離(Ⅰ, Ⅱ, Ⅲ)を完全に移動させる必要がある。

例えば、右上方向に2(Ⅱ)マスを示す進軍カードを使うのであれば、王冠コマは必ず右上方向に2マス移動しなければならない。

完全に移動しないといけないため、移動先は空いているマスのみとなる。(※騎士カードを使った場合は除く。)

つまり、王冠コマは空いているマスにのみ移動できる、自分または相手の紋章コマがある場合は移動することができない。

王冠コマが移動する際、王冠コマを移動させる前に紋章コマを配置する。その後、王冠コマを配置した紋章コマの上に配置する。

ソロプレイ

残念ながら最低プレイ人数は2人からのため、ソロプレイでは遊べない。

少し系統は違うが、2人用のハンドマネジメントの作品として『プトレミー』もオススメ。

おすすめ!
【Ptolemy】デザイン良しの2人用!ゲムマ2023春の戦利品

2023年春のゲームマーケットで販売されていたアートワークがきれいな『プトレミー』を紹介。2人用のボードゲームで手札のカードを使用してボード上の惑星を操作する。オシャレなデザインだが、戦略性が求められる作品だ。

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注意事項

忘れがちな点

  • 進軍カードはボードの王冠と同じ向きで使用する。白薔薇のプレイヤーが逆向きに見ることになるので、間違えやすい。
  • パスをしていいのは何もプレイできないときのみ。使えるカードがあるのに、相手が有利になってしまうからパスすることはできない。

エラッタ

  • 執筆時点において、特になし。

プレイした感想

個人的な感想のため参考程度に。

実際にプレイしてみて・・・

ルールは簡単だけどカードや盤面によってはすごい戦略性が試される良作!

良かった点

  • 自由に紋章コマを配置できるのではなく、カードを使用して王冠コマを動かしながら配置していくというメカニクスは一見難しそうだが、案外シンプルで簡単に理解出来る。
  • 手元のカードや盤面の状況が毎回異なるので、飽きずに何度も遊べる。
  • ゲームの世界観やデザイン性、2人用でテンポよくプレイすることができるなど、ゲーム全体として良くできていると感じる。

気になった点

  • 進軍カードやボード盤面の噛み合わせが悪いと、お互いが早々にプレイできなくなり、ゲームが終了することもある。
  • 使いたくない場面で騎士カードを使用せざるを得ないときがある。多少のカード運があるため、うまくタイミングを見計らったり、手札コントロールは必要になってくる。

プレイ時のコツ

  • 相手の紋章コマを裏返すことができる騎士カードは非常に強力。騎士カードを使って、相手の領土を分割しつつ、自分の領土を広げられると一気に優位になる。
  • 相手の手元にある進軍カードは常に見ておくといいだろう。相手の選択肢から、どのような行動をするか推測できるようになる。
  • 計算をする際、お互いの領土から同じ広さの領土を打ち消し合うと計算が楽になる。同じ広さの領土は同じ点数となるため、計算する必要がない。

まとめ

1992年に登場して今も根強い人気のある『ローズキング』を紹介した。

世界中でたくさん遊ばれている2人用のゲーム、是非一度遊んでみてほしい。

エリアマジョリティアブストラクトの要素が好きな人にはオススメの作品だ。

当記事が”君”のボードゲームライフに多少なりとも貢献できたのであれば幸いだ。

最後まで目を通していただき、本当にありがとう。またどこかで会おう!

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