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【ファーストラット】ネズミたちが宇チューへ!ダイス不要のすごろく!

2023-06-25

当記事で紹介するボードゲームはこちら!

『ファーストラット』

難易度  :
重さ   :
デザイン :
リプレイ性:
言語依存 :
総評   :

※筆者の主観が含まれます。実際に遊ぶことをオススメします。

目次を確認して、気になるところから読もう!

概要

商品情報

タイトル(Title)ファーストラット(First Rat)
プレイ人数(Players)1〜5人
プレイ時間(Playing Time)約30〜75分
対象年齢(Age)10歳以上
ゲームデザイン(Designer)Gabriele Ausiello, Virginio Gigli
アートワーク(Artist)Dennis Lohausen
メーカー(Publisher)Pegasus Spiele, ホビージャパン など
発売日(Release)2023年3月(海外リリースは2022年)
価格(Price)6,600円(税込)
※執筆時点の情報のため変更されている可能性があります。最新情報は公式サイト等をご覧ください。

BGG(BoardGameGeek)

BGGとは、様々なボードゲームのデータが集約されているサイト(英語)だよ!

ランキング(Board Game Rank)984位
レート(Geek Rating)6.6
重さ(Weight)2.3 / 5.0
※執筆時点の情報のため変更されている可能性があります。最新情報はBGGをご覧ください。

どのようなゲーム?

ざっくり言うと・・・

ネズミ達をすごろくのように動かして、チーズなどの資源を集めながら、ロケットを作成して宇宙を目指すゲーム。

ガラクタ置き場にいるネズミ達が漫画をきっかけに、宇宙を目指すレースが始まる。

サイコロは一切使わず、任意の範囲内でネズミを進めていく。なんと、決められたマス以内であれば自由に進めるのだ。

しかし、複数のネズミを同時に進めるときは、進められるマスが減ったり、同じ色のマスに止まらないといけない制限がある。

ネズミのゴールや資源を使用したボーナス点は、取得するタイミングが早いほど点数が高い仕組みとなっており、計画性・戦略性が試される。

内容物

箱の外観は青ベースで写真の通り、宇宙服を着用したネズミやガラクタで作られたロケットが描かれており、世界観が伝わってくる。

箱のサイズは大体横23×縦32cmほどの長方形で、『ワーリング・ウィッチクラフト』や旧版の『ブラフ』と同じくらいのサイズ感。

コンポーネントの種類は多いが、紙製チップのため軽い。縦置きも問題ないだろう。

コンポーネント

5人まで遊べて、アイテムの種類が多いということもあり、細かく分けると沢山のコンポーネントがある。

コンポーネント一覧

  • ボード:1枚(両面印刷)
  • ネズミ駒:22匹
  • 電飾マーカー:5個
  • 巣穴マーカー:5個
  • 得点マーカー:64個
  • 1つ分チーズ:45個
  • 3つ分チーズ:15個
  • かびチーズ:12個
  • レモン汁:30個
  • ふくらし粉:30個
  • ブリキ缶:20個
  • 電卓:15個
  • バックパック:10個
  • エナジードリンク:6個
  • ボトルキャップ:10個
  • コミック:10個
  • スーパーラット:4匹
  • 功労賞:16個
  • ガラクタ置き場の道タイル:26枚
  • 得点トラックタイル:8枚
  • 早見表(サマリー):5枚
  • 開始ネズミマーカー:1個
  • 1人ゲーム用カード:22枚
  • 得点シート:1部
  • ルールブック:1冊
  • 付録シート:1枚

箱の中身は写真のように仕切りが入っており、下部にコンポーネント、上部にボードやルールブックがきれいに収まる。

コンポーネントの種類が多いので、細かく整理できるケースを100円ショップ等で購入するのがよいかもしれない。

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スリーブ

紙製のカード類は、遊んでいると段々と傷や汚れが蓄積されてしまう。

綺麗に保管して、長く遊べるようにするためにも、スリーブを付けて保護することを強くオススメする。

透明なスリーブであればボードゲームの世界観を崩すこともないし、個人的にはスリーブに入っているカードはかっこよくて好みだ。

ソロプレイ用のカードをスリーブに入れると写真のような感じ。枚数も多くないので、収納時にかさばることもないので安心だ。

ルール

ルールの概要を説明するにあたって、初めにゲームの目的や勝利条件、どのような状態になったらゲームが終了するかを明確化する。

筆者の個人的な考えだが、『目的がわからない』・『終わりが見えない』状態でルールや流れを説明しても、聞いている側はイメージするのが難しい。

ゲームの目的を理解した上で、全体像がイメージできると良いだろう。

詳細はルールブックを参照

正確な情報を記載するようにしていますが、筆者の解釈に誤りがある可能性がありますので、ご了承ください。詳細な情報については、同梱されているルールブック等をご確認ください。

ゲームの目的・勝利条件

ざっくり言うと・・・

ネズミがゴールして宇宙飛行士となったり、資源を使ってロケットを作ったりすることで得点を多く集める。

最終的な順位は得点で決まる。

得点の獲得方法はいくつかあり、ガラクタ置き場からネズミを進めてゴール、資源を消費して得点マーカーを置く、アイテムの効果による得点、手持ちの資源数などなど。

どのように得点を稼ぐか、相手の動きを見ながら考える必要がある。

終了条件

ざっくり言うと・・・

終了条件は2パターン。いずれかのプレイヤーが以下のどちらかを満たすとゲームが終了へと進む。

  1. 4匹のネズミをすべてロケットに乗せる(ゴールする)。
  2. 8個目の得点マーカーを配置する。

ゲームの終了条件が複数あるのはよくあることだが、それぞれ条件を満たしたあとのゲーム終了の処理が異なるので注意をしてほしい。

  1. 各プレイヤーは最大で4匹のネズミを持つことになり、いずれかのプレイヤーがすべてのネズミをロケットに乗せると、現在のラウンドをすべて実行してゲームが終了。
  2. 各プレイヤーは10個の得点マーカーを持っており、いずれかのプレイヤーが8個目の得点マーカーを置くと、現在のラウンドに加えて、もう1ラウンドを実行してゲームが終了。残り2個ある得点マーカーは使用可能。

補足

得点マーカーを8個置いたときのゲームの終了について、ルールブックには「現在のラウンドを終え...」という表現がありますが、「”直ちに”現在のラウンドを終了」するのではなく、「全員の手番を実行して終える」という意味合いで解釈しています。

全体の流れ

詳細はルールブックを参照

ゲームの準備については触れませんので、同梱されているルールブック等を参照してください。
プレイ人数によって、初期チーズの個数や配置できる得点マーカーの数に違いがあります。

サマリーが優秀

同梱されているサマリーが言語依存なく、イラストだけで表現されていて非常に分かりやすい。慣れていない場合は、サマリーを手元に置いて確認しながらプレイすることをオススメする。

プレイヤーは順番に以下のアクションを実行する。

1. ネズミの移動

ガラクタ置き場の道に沿ってネズミを移動させる。同時にネズミを移動させる数によって制限が異なる。

  • 1匹:移動できるマスは1〜5まで。
  • 複数:2〜4匹のネズミを同時に移動させる場合、移動できるマスは1〜3まで。この手番で移動したネズミはすべて同じ色の別々のマスに止まらないといけない。

他のプレイヤーがいるマスに止まる場合、そのプレイヤーにチーズを1個支払う。複数のプレイヤーがいる場合は、すべてプレイヤーに支払う必要がある。

2. リソースの獲得

移動先のマスに応じてリソースを獲得する。例えば、

  • 黄色のマスに止まった場合、描かれている個数のチーズを獲得する。
  • 青のマスに止まった場合、描かれている電球の個数に応じて電飾マーカー進める。
  • 白のマスに止まった場合、描かれているりんごの芯の個数に応じて巣穴マーカーを進める。

3. 買い物(任意)

ガラクタ置き場の道の途中には、ハムスター・カエル・カラスがお店を開いている。

どのお店でも便利なアイテムが売っていて、お店のマスで移動を終えると購入ができる。買い物する場合は2つの選択肢がある。

  1. 買う:指定のチーズを支払うことで、アイテムを一つ獲得する。
  2. 盗む:チーズを支払わずにアイテムを1つ獲得する。ただし、ガラクタ置き場のスタート地点に戻る。

4. 建造とチーズの寄付(任意)

必要なリソースを消費することで、得点トラックに得点マーカーを置くことができる。

  • 材料を支払うことで、ロケットの部品を建造する。任意の数の部品を建造することができ、重複も可能。
  • チーズを10個支払うことで勝利点を得る。建造と同様に任意の回数実行できる。

補足

電飾マーカー

電飾マーカーは電飾ケーブルが描かれているマスと対応している。

電飾マーカーを進めることで、自分の電飾マーカーが到達しているガラクタ置き場のマスの資源獲得が1つ増える。

巣穴マーカー

巣穴マーカーはボード下部にある巣穴と対応している。巣穴マーカーの進行によって、以下の報酬が得られる。

  1. 図書館:コミックを1個選択して、獲得する。
  2. 子守り部屋:ネズミを1匹獲得し、ガラクタ置き場の開始スペースに置く。
  3. 備蓄食料:得点マーカーを置き、得点を獲得する。

バックパック

ハムスターのハリーのお店で購入できるアイテム。

バックパックには、移動後のマスで獲得できるリソースの数を増やす効果がある。

エナジードリンク

カエルのジッピーのお店で購入できるアイテム。

リソースの獲得時に使用することができ、獲得できるリソースの合計を2倍にする。

一度に2個以上使用することはできず、1個につき一度しか効果を使用出来ない。

ボトルキャップ

あたふたカラスのお店で購入できるアイテム。

いずれもゲーム終了時の得点計算で使用する。特定の条件やアイテム数によって得点計算が行われる。

コミック・スーパーラット

巣穴から獲得できる便利なアイテム。

ゲーム中、永続的に効果を発揮するもの、特定のネズミだけ恩恵を受けるものなど種類は様々。

ソロプレイ

ソロプレイ用のカードが用意されているため、一人でも遊ぶことができる。

難易度は全部で4段階。難易度によって使用するカードが異なり、自分のレベルに合わせて調整することができる。

注意事項

忘れがちな点

  • 開始スペースを除いて、自分のネズミを2匹以上同じマスに置くことはできない。
  • 抜け道は移動する数には含めない。
  • ガラクタ置き場の最後のマスは5色すべての色を持つので、プレイヤーは好きな色を選択することができる。
  • バックパックは各種1個ずつのみ持つことができる。つまり、同じバックパックは獲得できない。
  • バックパックの恩恵は最終的な合計に加算されるので、各マスごとに効果が適用されるわけではない。

エラッタ

  • 執筆時点において、特になし。

プレイした感想

個人的な感想のため参考程度に。

実際にプレイしてみて・・・

プレイスタイルが色々あり何度も遊びたくなる中量級!

良かった点

  • テンポがよく、リプレイ性が高い。アイテムの組み合わせやボードの可変によってゲーム性も大きく変わってくる。
  • 何度遊んでも新鮮で面白い。複数のネズミを効率よく移動させたり、ひたすらロケットの部品を作ったり、電飾マーカーや巣穴マーカーに注力したりと、ゲームをするたびに状況や戦略が異なってくる。
  • コンポーネントの種類が豊富。木駒がネズミの形をしていて可愛いのはもちろんのこと、各リソースのイラストや形もクオリティが高いと感じる。

気になった点

  • 初動のバックパック争奪戦を考えると、先手が有利のように感じる。初期のチーズ量に差があるものの、後手は先手のマスに止まるとチーズを渡すことになるので、結局のところ意味がないのではないか。
  • 無限に移動できてゴール時の得点が2倍になるなど、スーパーラットの能力が異常に強いように感じる。ゲームバランス的に問題ないのだろうか。
  • オレンジと緑のマスを同一視できるコミックがある。この場合、オレンジのマスで効果を発揮するバックパックは緑のマスでも発動するのだろうか。ルールブックや付録には記載がないので、明記しておいてほしかった。

プレイ時のコツ

  • ゲーム終了のタイミングがプレイヤー次第となるので、相手の得点マーカーの数やゴールしているネズミの状況は常に把握しておく必要がある。
  • 便利なアイテムは早い者勝ちなので、争奪戦になるイメージだ。ゲームを有利に進めるには、序盤に獲得したほうが良い。
  • 色々な得点獲得手段があるので、どのように攻めるかは方針を立てたほうがよい。中途半端にアクションをしていると、何もできずに終わってしまう。

まとめ

ネズミが"宇チュー飛行士"を目指すというユニークなテーマのボードゲームを紹介した。

様々なアイテム、得点獲得手段があり、遊ぶたびに違った面白さを味わえるのが特徴的。

また、片側のボードでは、好きなようにマスや得点トラックを配置することもできるので、非常にリプレイ性が高いゲームと言えるだろう。

購入したら何度も遊べる中量級ボードゲームとしてオススメだ。

当記事が”君”のボードゲームライフに多少なりとも貢献できたことを願っっている。

最後まで目を通していただき、本当にありがとう。またどこかで会おう!

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